インプラント治療をやりたくても、歯が入るまでにかなりの期間がかかるので、諦めてしまう方も多いです。確かに歯が入るまで半年から1年かかるとなると、その期間どうしようかと考えてしまいます。
この記事を読めば、インプラントが入るまでの期間を短くすることが出来ます。目次だけ読んでいただけたら、わかる様にしていますので、興味がある部分だけお読みください。
これらを意識していただくと、通常より早くインプラントが骨とくっつきます。その分早く仮歯やセラミックを入れることが出来ます。そのためのポイントについて解説していきます。
HAインプラントを選ぶ（AQB 白鵬 オステム社製のインプラント）
結論から言いますと、これが一番効果が高いです。HAとはハイドロキシアパタイトの略で、歯や骨の主成分です。そのため、チタンだけのインプラントよりも、早く骨と結合します。
注意点としては、細菌感染が起こりやすいので、手術後はこまめに消毒する必要があります。HAインプラントは、制作できるメーカーが決まっているので、その中から選択すると良いでしょう。
ワンピースタイプのインプラントを選ぶ（AQB社製）
通常、インプラント本体は歯茎から外に出ない様な設計をしています。それに対してワンピースタイプのインプラントというのは、歯茎の外まで飛びだしているインプラントのことを指します。
なぜ期間が早くなるかというと、飛び出している部分で実際にインプラントがグラグラしてまだくっついていないのか、しっかりとくっついているかわかるからです。
従来のインプラントは、切開してインプラントがくっついているか確認が必要でした。その確認のために外科処置を行う必要もあり、基本的にはしっかりと定着する期間までは触らないという方法でした。
ワンピースタイプは、外に出ている部分にペリオテストと言う測定用の機械を当てるだけで、インプラントがくっついているかどうかがわかります。そしてインプラントが骨にくっついている事がわかったら、待たずに歯を入れる治療を行うことができます。
つまり、無駄な期間を過ごすことが なくなります。
インプラントがくっつくまでは、治療部では咬まず柔らかいものを食べる
インプラント手術後は、細菌感染を防ぐために食事に気をつけなければなりません。特に手術をした部分は、歯肉が治るまでは中に汚れが極力入らないように気をつける必要があります。
基本的に手術後は糸で縫ってあるので、汚れが入りづらいのですが硬いもの食べると、糸が緩んでしまうことがあります。またインプラント自体にも力がかかってしまうとくっつく前に取れてきてしまうこともあります。
インプラント手術後は、2週間程度は手術をした側の歯では食事をしないと言うことや、１ヶ月程度は柔らかいものを食べると、インプラント部分に負担がかかりにくいので、定着する期間が短くなります。
洗口をまめに行い清潔にする
インプラントがくっつかない理由に細菌感染があります。これはインプラントがトラブルを起こす一番の原因でもあります。
手術後は痛みを伴ったり、 傷口に触れないようにするために歯ブラシが難しくなります。もちろん汚れを少なくするために毎日の歯ブラシが必要なのですが、手術部分に関しては洗口をまめに行い清潔にする必要があります。
この際、専用の洗口剤を用いてマメにうがいを行い清潔にする必要があります。市販のアルコール入りのものがありますが、傷口に刺激を与えることがありますのでこちらは控えたほうが良いと思います。
生活習慣を整え、運動をする
生活習慣を整え運動することにより、免疫力が高くなり細菌感染のリスクを減らすことができます。また血流が整い筋肉がつくことにより体の循環が良くなることで、インプラント部分の回復が速くなり、結果インプラントの期間が速くなります。
ポイントとしては 糖分・脂質・塩分 この3つを抑えた方が良いでしょう。
基本的にインプラントのオペと言うのは、 怪我の回復に似ているところがあり、体力がある方が回復が早いです。そして細菌への免疫力が上がりトラブルが出にくく、インプラントが早期に定着します。
まとめ
インプラントの期間を早くするために一番早くできる方法は、ハイドロキシアパタイトタイプのワンピースインプラントがオススメです。また食事や洗口に気を使いながら、生活習慣を整えていくことが大切です。
インプラントは定着すると、10年以上使っていく事になります。最初の段階で極力トラブルを起こさず、早く骨に定着させることが、長くインプラントを使うためのポイントにもなります。
治療前であれば生活習慣を整えることや、口の中のメインテナンスを行って、細菌感染を減らしておくことが大切ですし、インプラントの選択や手術後の消毒などもインプラントの定着期間に大きく影響してくるので、気をつける必要があります。
これらを気をつければ半月から1ヵ月位は早く歯が入ることがありますので、頑張って続けていきましょう。
